沼の原 7月10日

層雲峡で1泊し、朝早くタクシーで登山口に着く、小雨交じりの悪天候の中を1.5時間ほど登ると沼の原に着く、深い霧で見通しがきかない、晴れていればトムラウシの眺望が素晴らしい所です。

霧の中に熊注意の看板が現る

半分ビビリながら熊よけの鈴をならして急ぐ

五色の水場

ここより天気が回復し、以後の4日間は快晴となる

五色ケ原

緩い坂道がだらだらと続く、標高1600mあたりから、急に風景が変わり、鮮やかな緑、純白の雪渓、澄んだ水の世界が現れた。

さらに高度をあげてゆくと高山植物の大群落です

雲と高山植物が絵になる

お花畑越しに石狩岳をのぞむ

五色岳頂上

写真を撮りながらの登山で、沼の原から6時間ぐらいかかり、漸く頂上に着く、かなりの疲労感を覚えた

ヒサゴ沼避難小屋でテント泊

ヒサゴ沼は雪渓に囲まれており、冬に戻ったような寒さです、テントの設営、夕食の準備をし、疲れて一休みしている間に夕焼けが出ました、湖面に映る夕焼けはめったに見られない。

ヒサゴ沼の朝の月

満月と山の赤やけが目覚めを促す

雪渓を登りトムラウシに向かう

日本庭園

岩、水、雪渓、高山植物が織りなす造形美

日本庭園と言う名前のとおりです

岩と雪渓のバランスが良い

まるで高名な作庭師が手掛けたような配置

トムラウシ山頂

2141mの頂上から眺めは見飽きることがない

トムラウシより十勝、美瑛方面をのぞむ

旭岳方面をのぞむ

忠別避難小屋でテント泊 7月12日

来た道を引き返し、夕刻に小屋に着く、2日目で疲労もピークです、酒を飲み大いびきをかく猛者がいて悲惨な一夜を過ごす、ヒグマよりいびきの方が怖い

小屋の周りはエゾコザクラの群落

眠れぬまま、夜が白み始め、気晴らしに水辺へ下る、そこはエゾコザクラの群落です、昨日は全く気づきませんでした、この花は朝だけ咲くのでしょうか。

忠別山頂より

左奥がトムラウシ、手前が化雲平です

これから向かう、高根ケ原、白雲岳方面

忠別沼

高原の澄んだ空気感と濃いブルーの湖面に魅了される

高根ケ原

コマクサの群落地

大雪はだだっ広くめったに人に会いません、これも大雪の魅力の一つでしょう、ここで東京から来たという2人組のおばさんたちに会う、我々を熊とのたまう、山に三日いると、すっかり山男に変身したようだ。

コマクサ

高山植物の女王と呼ばれるコマクサです、小さい花で背景をいれるのに苦労する。

白雲山荘

山荘横の高山植物です、この小屋は定員が多く余裕があり、テント泊はやめ、山荘に泊まる,小屋の周りにエゾリスがチョロチョロしており、非常食の乾パンを与えると貪り食い、しばしエゾリスと戯れる。

白雲岳山頂

白雲山荘に荷物を置き白雲岳に登る、山特有のガスがかかり始めていた

白雲岳より朝日岳の雪渓をのぞむ

トムラウシより雪の量が多い

白雲岳の朝  7月13日

今日も快晴、いよいよ最後の山行です、月もチョッピリ淋しく感じる

北海岳頂上

旭岳への最後の登りです

登る前に最後の昼飯を食う、お湯でふやかすアルファ米は食い飽きた、

左斜面を登ります、雪渓を過ぎると、火山が噴出したジャリ状の堆積物覆われた急斜面です、まるで蟻地獄です、1歩進むと半歩ずるずると下がり、疲れた体には堪えた。

旭岳山頂

2290m大雪連峰の最高峰です、しかし面白味のない山です、半ばやけくその万歳です。兎に角無事に山行を終えることが出来た。